内川コピペ藤井九段編。
出典:☆ 藤井猛 System54 ☆。
593 :名無し名人:2010/05/26(水) 13:57:33 id:xXu/UnZ4 C級2組、全敗で迎えた順位戦最終局 序盤で作戦負け、中終盤も勢いを見せず惨敗だった 控え室に響く記者のため息、どこからか聞こえる「来年はフリクラだな」の声 無言で帰り始める記者達の中、かつての竜王藤井は独り対局室で泣いていた システムで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる終盤力・・・ それを今の将棋界で得ることは殆ど不可能と言ってよかった 「どうすりゃいいんだ・・・」藤井は悔し涙を流し続けた どれくらい経ったろうか、藤井ははっと目覚めた どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい畳の感覚が現実に引き戻した 「やれやれ、帰って詰め将棋しなくちゃな」藤井は苦笑しながら呟いた 立ち上がって伸びをした時、藤井はふと気付いた 「あれ・・・?記者がいる・・・?」 対局室から飛び出した藤井が目にしたのは、廊下まで埋めつくさんばかりの記者達だった 千切れそうなほどに検討が進められ、地鳴りのように若手棋士達の見解が響いていた どういうことか分からずに呆然とする藤井の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた 「藤井さん、対局中ですよ、早く戻りましょう」声の方に振り返った藤井は目を疑った 「渡辺5冠・・・?」 「藤井さん、居眠りでもしてたんですか?はいえぇ。えぇ。」 「は・・・羽生会長?」 「なんですか藤井さん、かってに羽生さんを引退させて」 「深浦さん・・・」 藤井は半分パニックになりながら順位表を見上げた 1位:三浦 2位:高橋 3位:丸山 4位:谷川 5位:森内 6位:木村 7位:郷田 8位:藤井 9位:井上 10位:佐藤 暫時、唖然としていた藤井だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 「残留・・・井上頭ハネだ!」 大介から飛車を受け取り、特別対局室へ全力疾走する藤井、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、対局室で冷たくなっている藤井が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った