内川コピペベルリン・フィルハーモニー管弦楽団編。
出典:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団№?
詳しくないので主人公にリンクつけました。
210:名無しの笛の踊り:2011/02/07(月) 00:37:51 Q2Os67hg 本拠地、ベルリンフィルハーモニーで迎えた定期演奏会 乱れるアンサンブル、常任指揮者ラトルもやる気を見せず散々だった フィルハーモニーに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年で定期会員解約だな」の声 無言で帰り始める奏者達の中、新コンサートマスターの樫本は独り楽屋で泣いていた コンクールで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる愛器ストラディバリウスとの素晴らしい演奏・・・ それを今のベルリンフィルで得ることは殆ど不可能と言ってよかった 「どうすりゃいいんだ・・・」樫本は悔し涙を流し続けた どれくらい経ったろうか、樫本ははっと目覚めた どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい控え室の感覚が現実に引き戻した 「やれやれ、帰って練習をしなくちゃな」樫本は苦笑しながら呟いた 立ち上がって伸びをした時、樫本はふと気付いた 「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」 ホールに飛び出した樫本が目にしたのは、3階席まで埋めつくさんばかりの観客だった 地鳴りのように観客の拍手が響いていた どういうことか分からずに呆然とする樫本の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた 「ダイシン、練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った樫本は目を疑った 「く・・・クスマウル先生?」 「なんだダイシン、居眠りでもしてたのか?」 「か・・・カラヤン先生、い、生きてる?」 「なんだダイシン、かってにマエストロを殺しやがって」 「グロートさん・・・」 樫本は半分パニックになりながらプログラムのメンバー表を見た クスマウル 安永 ツェペリッツ ツェラー シェレンベルガー ライスター グロート ザイフェルト ドムス そしてカラヤン・・・ 暫時、唖然としていた樫本だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった 「す・・・素晴らしい音楽が演奏できるんだ!」 マネージャーからストラドを受け取り、コンサートマスターの席に向かう樫本、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・ 翌日、楽屋で冷たくなっている樫本が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った